平成27年9月議会個人質問

自由民主党市議団 三木亮治

1,岡山市全体の交通網形成計画の必要性について

2002年乗合バスで運賃面と参入退出の規制緩和が施行され、バス事業者は利用者の少ない郊外路線で採算がとれない路線は廃止もしくは減便し、利用者が多い岡山市内中心部の路線のみへ進出が激しくなり、岡山市内を運行する事業者では、利用者の少ない路線において廃止・減便が検討されています。

このままでは、岡山市内においても公共交通不便地帯が益々大きくなってきます。現在、おかやま都市交通戦略連携会議等により、バス乗り場等の再編を協議していると聞いていますが、政令市岡山にふさわしい、また、地方創生の観点からも少子高齢社会に則した、まちづくり、地域活性化のための移動を促進する交通ネットワークを築くためには、他都市に遅れをとらぬように、行政が中心となって、交通事業者及び実際に普段バスをご利用されている方も含めての本格論議をはじめる時期ではないでしょうか。

①そのためには、至急に現在の法律(交通政策基本法や改正地域公共交通活性化再生法)のスキームに則り、法定協議会(岡山市公共交通再編協議会(仮称))を設置し、岡山市公共交通網形成計画をたて、岡山市公共交通再編実施計画を申請し、国土交通大臣の認定を受けて、国による最大限の後押しを実現すべきと思いますが、お考えをお示しください。

②岡山市公共交通網形成計画は、岡山市内の交通網の秩序を保つこと、わかりやすい路線網の構築をすること、適正な運賃での運行を確保すること、を目的に計画を立てることで、事業者間の様々な課題を調整することができると思います。当局のお考えをお示し下さい。

特にバス事業者は運賃収入だけでは赤字の事業者しか存在しないことをご理解いただき、手遅れになる前に協議会において協議されることが岡山市への定住性、活性化ヘも繋がることと考えます。

2,路面電車について

地球温暖化が急速に進行し地球規模の気候変動は年々深刻さを増しております。また、超高齢社会となり、公共交通、環境に優しい路面電車が世界的に見直されております。そこで我が岡山市内の路面電車についてお尋ねします。

①路面電車の新設や延伸については、巨額の資金が必要であり、欧米では公設民営が主流と聞いております。自治体が自前で交通局を持つことは自治体にとって大きな負担となることを考えれば公設民営は当然のことと思います。岡山市ではどのようにお考えでしょうか。お示し下さい。

②現在、岡山駅への乗り入れを検討中とお聞きしております。

当初、地下、平面、高架を検討すると聞いておりましたが、その中から平面だけが残り、追加で駅から現在のホームまでをデッキでつなぐ2つの案も検討することとなりました。選定の仕方から言えば、乗り入れを検討されると意思決定された以上、最も低コストの平面乗り入れを決定すべきと考えます。市長のお考えをお示し下さい。

③路面電車の環状化、岡山大学医学部方面への延伸がかつて検討されました。私は番町線の復活もあれば良いなと密かに思っておりました。ただ、検討するには大きな課題もあります。架線やレール、ホーム、変電設備等のハード面の整備・コストの問題、警察との協議であります。

台湾の高雄市では架線不要の車両が導入されると聞きました。また、複線ではなく、左回りの単線での敷設を考えれば、先の課題もかなり解決の糸口となります。

延伸と課題の解決について市長のお考えをお示し下さい。

3,中心市街地の一方通行について

実に多くのドライバーが市内中心部において指定方向外通行違反で検挙されております。何故か、標識というより、通行方向が全国では類を見ない形状となっているからであります。南行きと思えば途中で突然北行きとなる。南行きと北行きが突然クロスする。特に市外からのドライバーを罠にかけているとも言われております。たしかに古い時代からの流れがあるとは思えるのですが、このようなエゴが通じると言うのは何とも納得いきません。交通については、警察が決めるので岡山市には権限はないとも思いますが、国土交通省出身の市長のお考えをお聞かせ下さい。

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