平成30年9月定例会自由民主党岡山市議団代表質問

質問者 三木亮治

皆さんおはようございます。9月定例会代表質問をさせていただきます自由民主党岡山市議団総務会長の三木亮治でございます。

まず、質問に入る前に、7月大豪雨によって亡くなられた多くの皆様のご冥福を祈り、また、多くの被災された皆様にお見舞いを申し上げますと共に、一日でも早い復興を祈らせていただきます。

それでは、早速質問に入らせていただきます。

 

1,市長の政治姿勢について

岡山県は比較的災害が少なく温暖で住みやすいと言われてきました。しかし、この度の大豪雨による甚大な被害はそんな言葉を吹き飛ばす結果となりました。倉敷市真備町では死者・行方不明者が60名を超え、浸水被害等の実態は未だにつかめておりません。岡山市においても砂川の堤防が決壊するなど、床上浸水3271戸、床下浸水4389戸、破堤2カ所、崖崩れ41カ所等、昭和9年の大洪水以来の大災害となりました。

 

さて、危機管理についてですが、想定される災害は南海トラフに起因する大地震とそれに伴うであろう津波、そして台風・豪雨による洪水や土砂災害、さらに突発的な他国からのミサイル攻撃によるものであります。

岡山市も当然ながらそれぞれに対する備えをしていたと思いますが、50年に一度といわれたこの豪雨においては必ず十分であったのか検証が必要であります。

そこで市長にお尋ねいたします。

(1)まず、この度の大豪雨による被害について市長のお考えをお示しください。

(2)情報収集・指揮系統は十分に機能したのか。

(3)河川及び港湾等の管理は国交省と岡山県でありますが、岡山県が管理する東区の砂川の堤防が決壊し、平島周辺が大被害を受けました。一方、旭川本流及び百間川の堤防等は国交省が長年にわたり改修してきた効果により、市内中心部は守られました。国・県・市の役割分担等について市長は市民に説明されるべきと思いますがいかがでしょうか。

(4)市長は今回被災された市民のためにいち早く、復興予算を9月議会に上程されますが、どのような思いでどのような方針でこれを上程されるのかお考えをお聞かせください。

(5)避難所の開設等で一部に不具合があったと思いますが、市職員は頑張ったと私たちは評価しております。市長は組織のトップとして職員の働きをどのように評価されているのかお示しください。

(6)避難勧告及び避難指示についてですが、岡山市全域にだされても岡山市民全員が安全に避難することは不可能であります。この度の大豪雨で冠水した地域はハザードマップに示されていた地域とほぼ一致していましたし、決壊した砂川堤防についても過去から豪雨の度に越水し、このままだと大豪雨時には決壊すると言われてきました。また、急傾斜地など土砂災害が予想される地域も示されてきました。こうした被害が及ぶ事が予想される地域の住民にこそ必ず避難していただくべきであったと思います。市長はどのようにお考えでしょうか。

(7)想定される災害の中身によって避難方法・避難場所・伝え方も変わります。市長のお考えお示し下さい。

(8)災害に対して最も大切な事は市民一人一人がどのように判断して行動を起こすかであります。日常的に市民に対しての啓発や訓練を行うべきと考えます。但し、防災キャンプ等で行うサバイバル訓練など何の役にも立たないことが明確になりましたし、先進都市の事例等も研究し行うことを付け加え、市長のお考えをお尋ねします。

(9)大災害となった場合、県知事が自衛隊の出動を要請することとなっており、多くの災害で自衛隊は大きな役割を果たされてきました。しかし、自衛官の募集等で協力する自治体は限られていると聞いております。日頃協力もせず都合の良いときだけ頼むというのではいけないと思います。市長は最高責任者であります。自衛隊との協力についてのお考えをお示しください。

(10)この度の大豪雨では幸いにも笹が瀬川堤防も児島湖堤防も決壊は免れました。しかし、大曲では笹ケ瀬川堤防が一時決壊の危機があったと聞いております。さて、別件ですが市長は内尾の岡山県環境センターの土地を取得し、ソフトボール場を建設する意向を発表されています。私は以前よりこの地域には高台がなく、津波や洪水発生時に避難するところがないにこの土地を残土で盛り土し、数千人が避難できる命の丘をつくるべきだと訴えてきました。グランドはこの丘に上に整備すれば二つの目的を達成することができると思います。市長のお考えをお示しください。

 

 

消防局

(1)豪雨時に浸水が予想される地域に消防団機庫に小型ボートを常備する。

(2)巨大地震発生による火災発生時、消火用の水をどのように確保するか、公園等の防火水槽設置を考えるべき。

危機管理局

(1)市内全域に防災無線等を設置する。

(2)巨大地震・大豪雨・ミサイル攻撃、これら市民の生命と財産を脅かす災害それぞれの対応マニュアルを市民にわかりやすい形で提示すべき。

(3)巨大地震・大豪雨・ミサイル攻撃、避難場所・開設方法・人員確保等、ケースバイケースである。巨大地震では干拓地域の液状化によりライフラインや交通インフラの不通も予想される。また、大豪雨では避難場所が浸水すること、経路上の浸水もある。今のところは起こらないと思うが、万一ミサイルが着弾するとなると、どうすれば良いのか想像出来ないが、行政としての対応は明確にしなければならない。

都市整備局

(1)広島市では丘陵部の住宅団地が土石流に押し流される痛ましい災害が発生して多くの人命が失われました。この土石流に襲われた土地はいずれも山間の谷筋で水の通り道であるため、土地の人々は家を建てない。被災された多くの人々は他の所から来られたと聞いております。国が定める開発基準、建築基準に適合すれば行政はこれを許可する。その原則のもと、多くの人々が家を建て被災されたのです。許可権限をもつ行政としてのお考えをお示しください。

教育委員会

(1)災害は子ども達が学校内にいるときでもおそってきます。避難場所・避難方法については十分な計画と訓練が必要であります。大川小学校の悲劇を繰り返さないためにも現在の計画を根本から見直すべきと思いますが、いかがでしょうか。

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